徳島県企業局は、国内で開発と実証実験が進むペロブスカイト太陽電池などの自然エネルギーを導入するための調査を、四電技術コンサルタント徳島支店(徳島市)に委託し進めている。企業局総合管理推進センターなどへの導入を検討しており、導入効果の見通しを判断した上で、順調にいけば詳細設計を進める。
県有施設に、初めての新技術を導入するための調査業務。新技術を調査し、導入効果を検討後、導入計画案(詳細設計)を進める。ペロブスカイト太陽電池は、フィルム形状などで変形が容易、軽量でフレキシブルに使える太陽電池。現在の太陽電池はシリコン型が主流で、ペロブスカイトはこれまで太陽電池の設置が難しかった壁面やガラス、屋根への設置が見込まれている。
今回、ペロブスカイト太陽電池は総合管理推進センター(徳島市新蔵町1ノ86)と阿南工業用水道管理所(阿南市柳島町北別当21ノ1)への設置を検討する。建材一体型太陽光発電は、総合管理推進センターへの設置を検討。他に、低出力で数`hの小水力発電を西井川上水道(三好市井川町西井川1685)への設置を検討する。
導入実現には、コストや耐久性、効果を含め、実現可能性の確認が必要。国の補助制度の活用も考慮する予定。
提供:建通新聞社