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北陸工業新聞社
2024/08/09

【富山】岡部/本社2階をリノベ、休憩所新設/労働環境向上、交流育む場創出/「OKABEの「庭」」開業式典開く

 岡部(富山本社・富山市八人町、岡部竜一代表取締役社長)は、富山本社2階のリノベーションを実施し、交流などを育む新たな休憩スペースを設けることで、労働環境の向上を図った。コンセプトは、「OKABEの「庭」」。遊びを生み出すグリーンオフィスとして、ラウンジ席やバーカウンター、リラックスルームなどを整備し、フレキシブかつ遊び心を取り入れた、くつろぎと創造の空間を創出している。
 供用に先立ち、8日には現地でオープニングセレモニーが開かれた。冒頭、岡部社長があいさつし、「休憩スペースは新たな交流によって、新しい遊びやアイデアを生み出す場になればとの思いで整備した。働く環境として、今の社屋は年季が入っている。中心市街地に立地し、建て替えにはパワーが必要。そこで環境改善としてまず、5階からリノベーションを始め、4階と1階で完了し、今回は2階。残る3階フロアでも今後取り組みたい」と話した。
 さらに、「近年、若手の採用を強化しているが、半数近くが県外出身者。一人暮らしの方の健康管理が心配だったことから、健康に配慮した食事を提供するため、飲食ブースも設けた。新しい交流の場を生かし、新たなアイデアを生み出すきっかけとして使ってほしい」と述べた。
 続いて、今工事の施工を担当した、地域デベロップメント部リーダーの松原和秀氏が、「OKABEの「庭」」のコンセプトや概要を説明。松原氏は、「仕事はチームワークが大事。些細な変化に気付くことにより、チームワークの成長につながる。このスペースは、皆さんの笑顔が生まれる場となることを重視している」と紹介し、「コンセプトの庭には、2階と輪が生まれる場所という2つの意味が込められている。自然に囲まれた中で、仕事の合間にリフレッシュすることで、コミュニケーションを育むことができる場とした」と強調した。
 庭はコンセプトに合わせて、各スペースの名称とデザインで構成。ラウンジ席となる「大きなテーブル」のほか、キッチン、バーカウンターからなる「水と火」や「遊び場」(中会議室)、「小屋」(Web会議室)、オールジェンダーの「トイレ」、リラックスルーム&フリースペースの「ひろばとはたけ」からなる。
 キッチンには、高たんぱく・低カロリーな「冷凍弁当」を100種類以上備えた置型社食を導入。リラックスルームには、ストレス軽減を目的としたカームダウン・クールダウンスペースのほか、ハンモック、ボルダリングなども設けた。
 1978(昭和53)年4月に竣工した現社屋の規模は、SRC造5階建て延べ1505平方メートル。2階(281平方メートル)は会議室だったが、稼働率は低く、今までなかった休憩スペースへと再生を図った。工期は約2カ月。設計費や備品などを含む総工費は約3000万円。このうち、富山市の「働きやすい環境づくり事業補助金」を活用し、250万円の助成を受けた。

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