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建設新聞社
2024/08/08

【東北・宮城】参加申請は22日まで/加美町新庁舎の基本設計プロポ

 加美町は、老朽化した役場庁舎の移転新築に向け「加美町新庁舎建設基本設計業務(仮称)」の公募型プロポーザルの手続きを7日付で開始した。
 参加申請は今月22日まで、提案書は9月9日まで受け付ける。1次審査は同19日、2次審査のプレゼンテーションとヒアリングは10月1日に行う、同7日に結果通知・公表を予定する。同月中旬に契約を結ぶ見通し。業務価格の上限は3115万8000円。
 参加資格は単体か3社までのJV。県内に本社または支社・営業所を有する一級建築士事務所で、加美町の建築設計に登録されていること(随時登録可)。単体とJV代表者には過去10年に完了した、国か地方公共団体発注による、同種施設(庁舎)で延べ4000平方b以上、類似施設(国交省告示の建築物類型による)で延べ6000平方b以上の新・改・増築の基本および実施設計の実績を求める。
 プロポーザル審査委員会は、石井敏東北工業大学副学長・建築学部長、野大地総務省地域力創造アドバイザー・日本CM協会東北支部副支部長、三浦俊徳宮城県建築住宅センター理事長、千葉伸副町長、村山昭博建設課長の5人で構成する。
 評価項目と配点は、業務体制20点、企画提案20点、プレゼンテーション・ヒアリング20点、技術提案事項(評価テーマ)60点の計120点。技術提案のテーマは「加美町らしい庁舎の考え方」「町における庁舎の位置づけおよびこれからの庁舎の考え方」「防災拠点・サスティナビリティ・DXの考え方」−。
 既存庁舎は1966年に同町西田3の5地内に建設されたRC造3階建て、延べ約1780平方bの建屋。老朽化が進み、手狭や不便な上、各課の分散配置も課題となっている。
 新庁舎の建設地は矢越11の1ほか地内で、国道347号と国道457号の交差点北東部。敷地面積は約1万5629平方b。新庁舎はRC造で3階建て程度、延床面積は約4800平方bを想定。平屋建て、延べ約1000平方bの車庫も整備する。23年3月時点の概算事業費は約32億円で、庁舎本体工事に約24億円などと試算している。合併特例債を活用する方針。
 基本設計の履行期限は25年3月31日。実施設計は25年12月までにまとめる。同月から工事発注の入札手続きなどを行い、26年2月ごろ工事仮契約を結び、3月の議決、4月の着工を見込む。新庁舎は28年度の供用開始を目指している。
 基本設計に当たっては、学識者や公募による町民など20人で構成する新庁舎建設委員会や町民ワークショップの意見を取り入れていきたい考え。なお10年度に委託した基本設計は山下設計が担当した。

 提供:建設新聞社