草加市は、新田駅東口(金明町地内)における新たな顔となる駅前交通広場を整備するため、本年度内に実施設計をとりまとめる。現在の同駅前広場(敷地面積約4000u)と隣接するまちづくり用地(約130u)を活用し、地域へにぎわいを創出できる広場に再整備する。施工詳細をまとめた上で、2025年度に整備を行う想定だ。
新田駅東口地区は現在、土地区画整理事業による再整備を実施中。新田駅東口前広場は地域の玄関口に当たる。
地域周辺にまちの顔となる施設や人が集まって交流できる場所が整備されておらず、新しく地域を訪れた人とまちをつなぐ空間が不足しているなどの課題がある。
こうした課題を解消するために、東口における新たな顔となるよう駅前広場を再整備する計画。利用者の視線を遮る設備をなくすことで見晴らしの良い空間を設け、駅前から綾瀬川方向へ向かう商店街と連携した景観を創出する考えだ。
広場整備のコンセプトとして、駅舎周辺に大屋根シェルターを整備することで、利用者が快適に移動・滞留できる場を設ける方針を示している。駅前のバス停周辺には小シェルターを導入して利便性を向上させる方針。
同時に多機能広場の整備も想定。ベンチ・あずまや・植栽・照明などを設置して日常的に居心地がいい空間を形成するとともに、イベントなどの開催時にも対応できる施設とする見込みだ。
まず本年度は交通広場の実施設計を策定する。過年度にまとめた「公共空間整備に係る景観デザイン方針」などを踏まえながら、広場整備の施工詳細を検討していく。
提供:埼玉建設新聞