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滋賀産業新聞
2024/08/07

【滋賀】草津市 ロクハ公園のプール整備

 草津市は、計画している「ロクハ公園プール整備事業」について、実施していた市場ニーズ調査結果を公表した。
 同調査は、プール再整備及び公園全体のにぎわい創出にあたり、民間の創意工夫による官民連携手法の導入について「対話」を通じて市が想定する事業条件の実現性を確認することを目的に行ったもの。
 結果内容を見ると、事業方式としては、「DBO方式」が望ましいとの回答が得られた一方で、設計・建設業者と維持管理・運営事業者を区分して募集する事業方式でも可能との意見があった。事業期間は、人材育成や投資回収の観点から10年以上の長期を希望するとの声が多く、プールを除いたP―PFI方式の実施は可能であるものの、事業採算上、時期や導入機能を慎重に検討する必要があると指摘。導入機能及び活用方策としては、公園全体を活用した▽テントサウナ▽グランピング▽イルミネーション▽水泳教室―など、多彩なソフト事業の提案があった。
 調査に参加した事業者に参画意向を伺ったところ、「物価上昇等に対する適切なリスク分担の設定や適切な予算が確保されている等、条件が整っているなら参画したい」と返答があった。
 市は、これらの意見を取り入れた上で早期に基本計画を策定する。今後の状況変化により変更される可能性もあるが、25年度から26年度までにアドバイザリー業務契約(事業者募集・選定)し、27年度までには工事着手を予定している。多くの県民が利用している施設という認識をもって出来る限り利用者に影響が出ない方法を模索しながら事業を確実に進めていく考えだ。
 同施設は、88年(昭和63年)に屋外1周200bの流水プール及びウォータースライダーと、屋内に25bプールと幼児用プールを整備。多くの市民が利用する県内有数の市民プールとして活用されてきた。しかし、老朽化により移動式屋根の開閉不具合やプール底のコンクリートの剥落などが発生。加えて、屋内の温水プール用ボイラーなどの機械設備対応年数が迫ってきていることなどから、過年度に施設のあり方検討を開始。時間をかけて関係者らと協議を行い、プールの更新・整備を決定した。
 なお、同施設の劣化度調査業務は、杉本設備設計事務所(甲賀市)が担当している。
 ロクハ公園は、敷地13・2fのロクハ池や川原池の周辺に広がる総合公園。草津市民ばかりでなく市外の人達も利用でき、そのほか1万500平方bの広さを誇る多目的広場やアスレチック遊具も設置され、キャンプ場なども設置されている。

提供:滋賀産業新聞