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　船川港港湾振興会（西宮公平会長）は５日、船川港の整備促進等に関する要望書を県に提出した。機能充実・利用促進のため、洋上風力産業の貢献に向けた港湾機能強化のほか、カーボンニュートラルポートの形成、耐震強化岸壁の整備などについて、港湾計画改訂後の早期実施を求めるもので、10項目を盛り込んでいる。県庁で要望書を受け取った神部秀行副知事は、「計画を早期に実行に移すことが重要。今後も力を合わせていきたい」と話した。

　船川港では、今年３月に策定された「船川港長期構想」を踏まえ、年度内に船川港港湾計画が改訂される見通し。改訂後の港湾計画には、貨物の取り扱いやクルーズ船受け入れの効率性・利便性確保に向け、新規岸壁（−12ｍ）と8.8ｈａのふ頭用地、26.7ｈａの工業団地整備のほか、洋上風力基地港湾の秋田港と能代港を支援する、ＣＴＶ船の係留機能確保などが盛り込まれている。

　要望書に盛り込まれた事項は次の10項目。
◇洋上風力産業への貢献に向けた港湾機能強化への支援　◇洋上風力発電のメンテナンス等への活用促進に係る支援　◇脱炭素社会の実現に向けたカーボンニュートラルポートの形成　◇クルーズ振興に係る取組推進及び受入環境整備への支援　◇船川港への秋田海上保安部所属巡視船の拠点化に向けた支援　◇港湾労働者等の人命・財産を守るための津波対策施設整備への支援　◇発災時のリダンダンシー確保に向けた耐震強化岸壁の整備への支援　◇港湾施設の維持管理の推進　◇工業用地の確保への支援　◇歴史的土木構造物の適確維持管理及び復元への支援


提供：秋田建設工業新聞社