国道415号石川・富山県境部(羽咋市神子原町〜富山県氷見市谷屋)の機能強化に向けたルートを話し合う有識者委員会(委員長・川村國夫金沢工業大学教授)の初会合がこのほど、富山市内で開かれ、候補となる3ルート案を地元に示して意見聴取することなどを申し合わせた。
それによると、北寄りのAルート(5・4キロ)は「現道を最大限活用して費用を抑えた案」、AルートとCルートの中間にあたるBルート(4・8キロ)は「起終点間を最短で結び周辺集落との接続を確保する案」、南寄りのCルート(5・0キロ)は「大きく迂回することで地すべり地帯の影響を最小化する案」。
県境部の現行区間は、急勾配や急カーブ区間に加え、地すべり地帯を通過することから、2020年度から石川県、富山県、北陸地方整備局が改善策の調査検討に着手していた。24年度からは概略ルートや道路構造の検討に移行する。次回会合では地域から聴取した意見内容の確認や複数案の比較評価、地域の意見を踏まえた対応方針について議論する。