野洲市は、野洲こどもの家(学童保育所)の移転整備事業を計画している。JR野洲駅南口の周辺整備に伴うもの。今年度第3四半期から設計業務を進め、来年度第4四半期から建築工事に着手する見通しだ。移転予定地は、野洲市小篠原1158番地1ほか(野洲小学校プール跡駐車場)の敷地面積約1000平方b(駐車場等を含む)。建築規模は、S造4階建、延約1450平方bを予定している。
既存施設の野洲第1〜6こどもの家(S造3階建/2011年築)は、市とサンヨーホームズ梶A鰍hAO竹田設計らが官民連携により都市拠点の創出を図る野洲駅南口周辺整備のうちBブロック(商業施設・温浴施設等誘致)内に位置するため移転が必要となった。併せて、移転予定地に隣接する既存施設の野洲第7こどもの家(S造平屋建/1994年築)も新施設に収容。移転後は解体し、跡地を駐車場とする。2ヵ所に分かれている現施設を1ヵ所に集約することで、効率的な管理運営が見込まれる。
今後のスケジュールは、移転整備が▽設計業務=24年10月頃〜25年12月頃▽建築工事=26年1月頃〜27年9月頃▽移転=27年10月(予定)―。解体工事・駐車場整備は▽設計=26年7月頃〜12月頃▽工事=27年10月頃〜28年3月頃―。
移転整備の設計業務に要する経費については今年度8月補正予算での計上を予定。概算で1350万円。現段階では基本設計と実施設計を来年度にかけて2ヵ年度で行うことにしており、全体経費は4670万円を想定している。建築費用は1平方b当たり70万円位を目安として約1億円強。今後、発注予定の設計業務における積算の中で概算事業費を算出していく。
野洲小学校区を対象とする野洲こどもの家の児童数は全体で300人。1クラス当たり40人程度とし、それぞれ付番(第1〜7)されている。小学1年生から6年生までを1つのクラスとして預かる異年齢児保育を実施。市では移転整備事業により、小学校から公道を通らずに児童が学童保育所へ移動できることから、安全性が増す利点があるとしている。
提供:滋賀産業新聞