日本工業経済新聞社(群馬)
2024/07/31
【群馬】県中部農業事務所が大正用水3期の工事計画
県中部農業事務所農村整備課は、前橋市から伊勢崎市にかけて補修事業を進めている大正用水3期地区について、水路工事と水門の更新工事をそれぞれ8月中旬にも一般競争入札で公告する。水路工事は前橋市上細井地区で、水門更新は伊勢崎市香林地区で実施する。また、新たに4期地区として大正用水の補修も計画しており、8月下旬に調査業務の委託を予定している。
大正用水3期地区は同用水の幹線水路延長2万3900mのうち、施設の劣化状況を見ながら水路や付随設備などの補修、更新を実施するもの。事業は2019年度に着手している。
24年度に水路工事を行うのは前橋市上細井町地内で、23年度に新設工事を発注した水路橋の上下流合わせて約100mでの工事を見込んでいる。整備する水路の断面は上幅6・4m、下幅4・4m、高さ2mの台形断面で予定している。
新水路橋は、観音川の上を大正用水が通るもの。橋の前後は前橋市道とつながっており、水路橋と道路橋を兼ねたものとなっている。橋梁工事は上下部工ともに塩原建設(前橋市)が23年度に受注している。
既設水路橋は25年度の撤去を予定。規模は延長15m、幅員4・8m、高さ3・15mとなっている。
水門の更新工事は、伊勢崎市香林町地内の大正用水と早川の合流地点付近で行う。周辺へ水を配分する分水工部分に設置されている水門を更新する。規模はB1・2m×H0・8mの鋼製ゲートとなっている。合わせて、水門取り付け部での老朽化改修工事を予定。現在は施工内容を詰めているところ。3期地区での工事は、25年度に予定している既存水路橋の撤去で完了となる見通し。
8月下旬の指名通知を予定している大正用水4期地区の調査業務は、合わせて1・5qで実施を予定。連続した区間ではなく、老朽化などから改修が必要と思われる区間を合わせて1・5qとなり、付帯設備なども含めて調査を実施するもの。24年度だけでなく25年度も調査業務を委託して、事業化に備えるとしている。