公益社団法人新潟県建築士会(田中隆司会長)は30日、2024年度定時総会を新潟市中央区で開き、さらなる業務の進歩改善に向けて建築文化の進展を図ることを確認した。任期満了に伴う役員改選では田中会長が再任された。
田中会長があいさつに立ち、能登半島地震に触れ「建物被害が2万1000棟、このうち1万5000棟が新潟市内。応急危険度判定や住宅相談など延べ300人体制で当たっていただいた」と感謝の意を表した。また、27日の佐渡世界遺産登録を受け「これをきっかけに佐渡だけでなく、県全体の活性化に期待したい。我々も時代に沿って新しいことに時には既成事実に反したことにも取り組まなければならない」と強く呼び掛けた。
議事では23年度事業報告および決算、定款の改正など5議案を原案通り承認。また、24年度事業計画には「建築士の日」記念事業の開催、歴史的建造物専門家の育成、建築設計の競技会事業(新潟建築賞設計コンペの開催、建築甲子園への参加など)、木造住宅耐震診断士派遣事業(新潟市から受託)、違反建築防止週間における一斉公開パトロール等への協力、空家等現地調査業務(佐渡市から受託)、小学生等対象の出前耐震講座の開催および啓発活動、地域貢献活動支援事業などを盛り込んだ。続いて、40年以上の永年会員45人をはじめ、新潟建築賞設計コンペに出場した新潟工科専門学校生から大賞2人、優良賞4人、入賞4人が表彰された。