新田八朗知事は30日の記者会見で、県庁周辺エリアアイデアコンペを開催すると発表した。31日に募集要項を公表し、8月7日から10月18日まで参加登録、同25日まで提案応募を受け付ける。
提案対象のコアエリアは県庁前公園、旧NHK富山放送会館跡地、県庁舎・敷地、サブエリアは松川・沿道など。新田知事は、「歴史的資源を持ち、水辺や公園空間を備えている県庁周辺のポテンシャルを最大限に引き出し、魅力的な空間にするためのアイデアを全国から広く募集する」と説明した。応募資格は個人、グループ、企業など。11月上旬の第1次審査を経て、12月1日に最終審査、表彰・発表会を行う。最優秀賞は賞金50万円(1作品)、優秀賞20万円(1作品)、入賞10万円(3作品程度)。
県庁前公園(1万2000平方メートル)は芝生広場や大噴水を備える。4月に取得したNHK跡地は面積3610平方メートルで、容積率500%、建ぺい率90%。県庁敷地は4万1000平方メートル。県では、富山経済同友会らによる県庁周辺エリアマネジメント懇話会、庁内プロジェクトチームでの意見を踏まえ、有効活用の基本構想検討を進めている。暫定活用に向けた民間提案制度として、10月からトライアル・サウンディングを実施し、利用者ニーズや課題を検証する。