日本特殊陶業は、エビの陸上養殖事業への参入を表明した。同社の持つセンサー技術を応用した養殖システムを開発し、顧客へ提供する考え。工場や倉庫などの空きスペースにも設置可能な大きさとすることで、未利用地の活用ニーズを狙う。
同システムでは、センサー技術を飼育水の水質管理に応用。水質の状態に合わせた養殖作業指示を行うことで、陸上養殖が未経験の顧客でも事業を開始できるという。保有地を活用することで初期投資を抑えるとともに、工場廃熱やバイオマス熱、太陽光発電施設などを持つ場合は、飼育水の温度調節に関するコストの削減も見込めるとした。
同社は7月、陸上養殖事業に関する新会社Nittera AQUA(小牧市)を設立。今後は協力企業らとともに、10月以降、事業化に向けた検証を開始する。
提供:建通新聞社