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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/07/30

【群馬】国道17号中村交差点立体 中村跨道橋の下部工事

国土交通省高崎河川国道事務所は、渋川市中村地内で進めている国道17号中村交差点立体事業で整備する中村跨道橋の下部工事を2分割し、9月末までに一般競争入札を公告する。A1橋台の基礎工や躯体工、擁壁工などがその1工事、A2橋台の基礎工や躯体工、擁壁工などはその2工事として発注。その1工事、その2工事ともに工種は一般土木で、工事期間が約14カ月、工事発注規模は3億円以上4億5000万円未満としている。
同事業では既存道路中央部に上下線合わせて4車線の立体を設置。立体部の両側には中村交差点に接続する国道17号の側道も整備する。立体交差点付近は現地盤から高さ約8mで中村跨道橋を架設して通過させ、中村跨道橋の前後区間は盛土により、なめらかにすり付ける。
中村交差点は国道17号本線と国道17号渋川西バイパスが交わっており、本線の前後約800m区間(うち、橋梁部約50m)を対象に整備する。本線部は全幅18・5m(車道14m、中央帯2m、路肩1・5m、地覆1m)で片側2車線の4車線道路。本線部の両側に設ける側道は、上下線ともに中村交差点より南側が2車線道路、北側については1車線道路として整備する。
中村跨道橋は橋長約50m、幅員約18・5mの単径間鋼単純合成多主鈑桁橋で、下部工として逆T式橋台2基を設置する。
設計段階によると、検査路などを含む鋼重は約235t。主桁のみの鋼重は約193tを計画している。長さ約48・6mの主桁は、トラッククレーン架設(多軸台車併用相吊り)により8本架設する予定。橋梁部の落下防止柵はアルミ製ラス網を使用し、両側合わせて約100m設置する方針としている。
A1、A2ともに基礎は場所打ちコンクリート構造(オールケーシング工法)となる。設計段階において、A1の躯体は鉄筋約38・5tと660立方mのコンクリートを使用し築造する。掘削土量は約680立方mで、埋め戻し量は約260立方mを見込む。型枠工として約600uの普通型枠を設置し躯体を築造する。基礎はφ1200o、長さ17mの杭を18本打設する。1本当たり約3・2tの鉄筋と約19立方mのコンクリートを使用して整備を行う。
A1後ろ側アプローチ部(本線斜路部)において施工する多数アンカー式擁壁の壁面材は厚さ115oで約1064u整備を行う。盛土材は約5200立方m使用する。約620o×450oの横断排水工を除いた地下排水工は厚さ500o以上で行う。壁面材背面排水層はC−40〜0を約520立方m使用して施工。基盤排水層についてはC−40〜0を約312立方m使用して整備を行う。アンカープレート付補強材として使用する棒鋼は長さ2・5〜5・5mのM18、M20を合わせて1590本設置する。
A2の躯体については、約44・6tの鉄筋と約640立方mのコンクリートにより築造する。型枠は普通型枠を約580u設置。約680立方mの掘削と約260立方mの埋め戻しにより整備する。基礎工としてφ1200o、長さ14・5mの杭を18本打設。1本当たり約2・9tの鉄筋と約16立方mのコンクリートを使用して整備する。A2後ろ側アプローチ部(本線斜路部)で施工する多数アンカー式擁壁工は厚さ115oの壁面材を約841u設置。約3680立方mの盛土材を使用して整備を行う。約620o×450oの横断排水工を除く地下排水工は厚さ500o以上で施工する。C−40〜0を使用する壁面材背面排水層は約410立方m、C−40〜0を使用する基盤排水層は約248立方mで整備を行う。アンカープレート付補強材として使用する棒鋼は長さ2・5〜5・5mのM18、M20を合わせて1262本設置する。
橋梁設計等は東京コンサルタンツ(東京都千代田区)が手掛けた。