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滋賀産業新聞
2024/07/31

【滋賀】草津市 JR南草津駅のロータリーシェルター延伸

 草津市は、計画しているJR南草津駅ロータリーシェルター延伸事業について、9月頃の発注に向け、最終調整を進めていることを明らかにした。
 工期は、準備工に2ヵ月、本体工事に3ヵ月の計5ヵ月程度となる模様。24年度の整備規模は約100b程度となる見通しだ。
 同事業は、東口階段近くから約200b程度のシェルターを新たに整備するもの。朝の通勤・通学時に立命館大学(BKC)の生徒でバス停付近は人で溢れ、長蛇の列となることが多く、既存のシェルターでは雨天時に雨避けが出来ないことから新たにシェルターを設置・延伸する。今年度と来年度の2ヵ年で工事を完了させ、利用者の利便性向上を図る方針だ。
 同市は、JR南草津駅前は慢性的にバスと送迎車による混雑が激しく混雑の緩和や公共交通の定時制を確保するために、20・21年度の2ヵ年かけて交通規制の社会実験を実施。ロータリーの混雑緩和対策整備手法を決定するために様々な手法を抽出・検討・実施した。しかし、結論付ける効果が見出せず、まだまだ検討の余地があるとの判断から昨年度も他市の事例等を参考にしながら社会実験を延長し進めていたところ、公安委員会からロータリー内の信号機を調整し円滑な車両流動体制を構築する車両誘導案が提案された。関係者らで協議し、直ちに実施すべきと判断したことから委員会と協力し既存の個別システムの信号機を連動型信号機へと変更。青色秒数を細やかに設定することで信号機のみで車両誘導に成功し混雑が大幅に緩和。この検証結果をもってロータリーの混雑緩和対策は信号機により解決と位置づけ、東口ロータリーの整備はシェルター延伸整備のみとすると決定した。
 なお、同駅交通対策基本計画は、協和コンサルタンツ(宮城県仙台市)が担当。

提供:滋賀産業新聞