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建設経済新聞社
2024/07/30

【京都】現在未入居の待機宿舎7ヵ所 耐震性無しは解体等検討

 京都府警察本部は、現在未入居の待機宿舎7ヵ所について、耐震性のないものは解体等を検討する。
 府警は、耐震基準を満たしていない警察署について、宇治警察署で現地建替えを進める一方、舞鶴警察署は現在の2庁舎を統合・移転し新庁舎を建設、南丹警察署は現地で建替える計画を進めている。京都市左京区の下鴨警察署と川端警察署は統合し、下鴨警察署敷地に左京警察署(仮称)を建設する方針。また建替えの予定等は無いが伏見警察署も耐震基準を満たしていない状況。
 令和6年2月議会の代表質問において「耐震基準を満たしていない建物については、30施設を把握し、これまでに14施設の耐震改修や解体等を終えている。残り16施設には宇治、南丹、舞鶴などの6警察署のほか、待機宿舎等がある。これらの施設についても計画的に建替え等を進めている」と取組状況を述べた。
 待機宿舎については、耐震基準を満たしていないもので現在未入居のものが合計7ヵ所あり、2月議会の当初予算の書面審査で答弁があり、「耐震性のないものについては、今後解体等を検討していくこととしている。その他宿舎の規模によっては、耐震改修促進法での耐震診断が義務づけられていないものもある。こういったところは、老朽化の部分を改修したり、長寿命化等を図っていきたいと考えている」と方針を述べた。
 待機宿舎関連の主な工事・業務をみると、上京警察署南側の北野待機宿舎及び北野寮(京都市上京区一条通御前通東入松永町他)について、令和4年7月開札で解体工事をアトラス−沖潮開発特定建設工事JVに決め、実施した。その後、令和6年4月に北野待機宿舎敷地境界確定業務を公益社団法人京都公共嘱託登記土地家屋調査士協会(京都市中京区)と随意契約した。
 敷地面積は8484・72uで、用途地域は第一種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)及び商業地域(建ぺい率80%、容積率400%)で、高度地区は第2種高度地区15m、第4種高度地区15m。

木津、羽束師古川町待機宿舎
解体工事に向け設計着手
網野待機宿舎は近く耐震診断


 木津待機宿舎A棟解体工事(木津川市木津殿城)について、令和6年5月に開札し、平和−日本解技特定建設工事JVが落札した。待機宿舎A棟(RC造3階建、延1177・83u)などの解体を行うもので、解体後、アスファルト舗装などを行う。敷地面積は2746・21u。工期は令和6年12月27日。
 羽束師古川町待機宿舎(京都市伏見区羽束師古川町)の解体工事設計業務を令和6年6月に開札し、萩本建築設計事務所(京都市北区)が落札した。羽束師古川町待機宿舎(RC造4階建、延1576・08u/昭和53年築)などの解体を行うもので、解体後、砂利舗装などを行う(2271・0u)。敷地面積は2474・56u(用途地域は第二種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)。履行期間は令和6年10月18日。
 田辺待機宿舎B棟(京田辺市田辺針ケ池)の内部改修工事他設計業務を令和6年6月に開札し、坂田基禎建築研究所(京都市中京区)が落札した。B棟はRC造2階建、延452・54u(昭和57年築)で、改修対象は101号室、103号室、204号室の計3室。内装改修、浴室の既存浴槽撤去及びユニットバス新設などを予定。履行期間は令和6年11月5日。
 また、網野待機宿舎(京丹後市網野町下岡長連寺)について、耐震診断調査業務を指名競争入札で通知。令和6年8月7日に開札し、担当業者を決める。対象建物はRC造2階建、延319・31u(昭和44年築)。主な業務内容は、▽対象建物の耐震調査・診断を行い、その結果等に基づく適切な措置等の提言を行う▽耐震診断について、判定委員会の判定を受け判定書の交付を受ける▽耐震補強の方針及び補強案を作成する。履行期間は令和7年3月14日。