小松島市は、稼働から20年以上が経過する環境衛生センター(芝生町花谷3)に代わる、新ごみ処理施設の整備を計画している。学識経験者や環境カウンセラーら5人で構成された「市ごみ処理施設整備基本計画策定会議」の第2回会合を8月に予定しており、事業費や建設地、スケジュールなどを盛り込んだ基本計画の骨子が提示される見通し。
計画では▽公設公営などの事業方式▽災害廃棄物の対応▽リサイクル設備の整備▽コミュニケーションスペースや災害避難所としての施設活用▽固形燃料の引き渡し先の担保−などの検討を重ね、2024年度末をめどに素案をまとめる。
これまでに日産技術コンサルタント四国事務所(丸亀市)に「ごみ処理施設整備基本計画策定および一般廃棄物処理基本計画改訂業務」を25年3月31日までの履行期間で委託している。
今後、施設規模や土木・建築、施工スケジュールの計画策定に向けた状況整理に加え、可燃ごみ処理施設(好気性発酵乾燥方式)、マテリアルリサイクル施設、環境学習施設、コミュニケーションスペース整備などの計画をまとめる。土木・建築計画では工場棟や管理棟、構造・平面・高さを検討する。外構工事で道路、駐車場、門扉と囲障、植栽、雨水排水などを精査する。
23年度にまとめた基本構想では、焼却方式に「好気性発酵乾燥方式」を採用、建設候補地に「田野町周辺」を選定したと報告していた。30年度の稼働を目指している。
提供:建通新聞社