香川県は、長柄ダム再開発事業のためのダム本体実施設計に着手した。ダムの配置設計や既設構造物撤去のための設計、試験湛水ゲートの概略設計、施設設計、小水力発電導入検討などを行う。ダム本体の実施設計が終わり次第、施工計画策定業務を別途委託し、ダム本体工事へとつなげる。ダム本体工事と町道付け替えなどは2032年度の完成を目指す。
配置設計でダムの形状などを決定し、これに基づいて施設設計で設計図面を作成する。
小水力発電の導入可能性についても検討する。配置設計や市場性などを踏まえた発電型式や、規模などから小水力発電が導入できるかを検討する。
長柄ダムは綾川町東分にある綾川のダムで、現在の堤高30b、堤頂長124bを、再開発で天端高を同軸で約13b嵩上げすることで総貯水量を421万立方bから944万立方bまで拡大する。ダムの形式は重力式コンクリートダム。
総事業費は221億円で、23年度末時点の進捗率は22・9%。
実施設計業務は、日本工営四国支店(高松市)が25年3月28日の納期で担当する。
提供:建通新聞社