木更津市は26日、第1回木更津飛行場周辺まちづくり実施計画策定検討委員会を市役所駅前庁舎8階防災室・会議室で開催した。木更津飛行場周辺まちづくり基本構想・基本計画で定めた重点地区のうち、先行して事業着手している吾妻公園を除く3地区について年度内に実施計画を策定するため、江川総合運動場周辺の整備内容の詳細と、木更津駅周辺および旧庁舎跡地における回遊性確保の方策を検討する。
江川総合運動場周辺のコンセプトは「防災機能を備えた公園などの施設づくり」。
築山など防災機能を備えた公園と災害時に臨時駐車場として利用可能な多目的広場の整備を計画。さらに、災害時に一時避難所となるスポーツ施設・グランピングなど簡易宿泊施設、炊き出しなどが行えるバーベキュー施設の検討を視野に入れている。
実施計画策定に際しての検討事項は▽防災機能を備えた公園=災害時に対応できる施設となるような具体的な施設構成、視認性・アクセス性に配慮した施設配置▽駐車場=位置、駐車台数▽周辺道路=円滑な避難のため幅員の狭い市道の拡幅整備▽民間活力活用検討部分=導入範囲、導入内容▽多目的広場=整備内容、導入内容▽概算事業費=精度の高い概算事業費▽事業化スケジュール=課題や協議事項の整理、事業化スケジュール。
基本構想・基本計画における概算事業費は、築山など約4億4900万円、周辺道路約5億2000万円、多目的広場約3億9300万円。
築山の造成については、実施計画策定後、25年度から準備を進め、28年度と29年度に設計・工事を行う。
木更津駅周辺のコンセプトは「みなとまち木更津の顔となるにぎわいを創出する施設づくり」。
市民が交流できる施設づくりとして、木更津駅周辺庁舎および市民交流スペースの活用と富士見通り再整備・ポケットパークについて検討するほか、街なか居住マンション建設に対する補助、まちなか景観形成推進事業、空き店舗マッチング事業などを計画。
実施計画策定に向け、富士見通り周辺の再整備や新庁舎整備事業など「みなとまち木更津の再生」に向けた取り組みを踏まえた回遊性確保の方策を検討していく。
旧庁舎跡地のコンセプトは「多彩な機能を備えた施設づくり」。
公設地方卸売市場に加え、地元の素材を使ったレストランや物販店舗などの整備を検討。
実施計画策定に際しては、公設地方卸売市場経営戦略を踏まえた回遊性確保の方策の検討に取り組む。
検討委員会は、委員長を務める鬼塚信弘・木更津工業高等専門学校環境都市工学科教授など学識経験者2人、関係団体代表者3人、公募市民2人、市職員2人で構成。冒頭、渡辺芳邦市長から委嘱状が交付された。
また、渡辺市長は、木更津飛行場周辺まちづくり実施計画の策定について調査審議し、必要な事項を答申または建議することを諮問した。