大阪府と大阪市は、夢洲第2期区域マスタープランの策定に向けた提案の募集要項を9月ごろ公表する。参加資格は単体または複数の企業で構成されるグループ。過去10年間に完成したおおむね1f以上の都市開発事業に、事業者として参加した実績などを求める。提案書の提出は11月ごろの予定だ。
提案対象となるのは、夢洲中央部の約50f(大阪ヘルスケアパビリオンの一部を除く)。所在地は大阪市此花区夢洲中1ノ1ノ20他。用途地域は商業地域(建ぺい率80%、指定容積率400%)。対象地南側の夢洲第3期開発区域(約32f)を含めた提案も可能とするが、優秀提案の選定では評価の対象外となる。
府・市が行うマスタープランの作成に向け、まちのプランニング・デザインや実現性に関する項目などについて提案を求める。
まちのプランニング・デザインでは、開発コンセプトや周辺地域との連携・波及効果、土地利用ゾーニング、導入する都市機能、道路整備計画、景観形成、万博の理念を継承するまちづくりなどの提案を求める。
実現性については、まちの管理運営体制や都市機能の内容、建築物の規模、事業スケジュールなどの提案を求める。
府・市は、夢洲第2期開発事業者の募集を2段階に分けるとしており、今回は1次募集に当たる。
1次募集で選定した優秀提案を参考に、府・市が「夢洲第2期区域マスタープラン」を2025年3月に策定し、大阪・関西万博閉幕後の25年度後半から2次募集として開発事業者を公募型プロポーザルで募る。1次募集での優秀提案者には、2次募集の事業計画審査時に加点するなどの優遇措置を検討している。
27年度ごろに土地を引き渡す予定。土地利用形態については、売却または貸付を提案者が選択するとしている。
※図は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社