日本工業経済新聞社(群馬)
2024/07/29
【群馬】川戸・原町IC整備に向けた切土工
県上信自動車道建設事務所は整備を進めている吾妻東バイパスについて、東吾妻町川戸地内で川戸・原町ICの建設に向けた切土工事などを近く条件付き一般競争入札で公告する。約13万9000立方mの切土工と、排水工として法面に総延長1000m程度でU字溝を布設する。設計はいずれも大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)がまとめた。
川戸・原町ICはリンテック吾妻工場(川戸150)南側へ整備する。
切土は、IC建設地に傾斜があるために山を切り開いて道路本線を通す。工事は延長200m、直高30m、面積1万6000uを対象に土量約13万9000立方mを切土する。
また、切土した斜面に対して小段排水および縦排水路を整備する。総延長1000m程度で240×240のU字溝を布設する。
同地区の今後の計画としては、残る約10万立方mの切土工や排水工、法面保護工などを行っていく見込み。
また、切土工の後に、IC機能整備に向けて函渠工を計画している。本線をボックス化し、町道との付け替えをする。函渠は鉄筋量64t、コンクリート量627・5立方mを使用して築造し、高さ7・9m、幅12・7m、延長15m、内空断面の高さ5・7m、幅10・5mの規模となっている。
なお、同工区では埋蔵文化財試掘調査を歴史の杜(中之条町)が進めており、完了次第に着工していく。
吾妻東バイパスは、植栗・中之条ICから厚田ICまでを結ぶ延長約6400m、幅員10・5mの新設道路。2014年度に事業に着手、29年度の完了を目指している。