高規格道路「茂原・一宮・大原道路」「鴨川・大原道路」建設促進期成同盟会の2024年度総会が24日、いすみ市役所岬庁舎大会議室で開かれ、24年度事業計画など全議案が決定された。議事の後、徳留顕二・県長生土木事務所長が長生グリーンラインの事業概要を説明。主要地方道茂原大多喜線(茂原市台田)から広域農道(茂原市三ケ谷)までの2・5kmについて、24年度は交差道路に設置する函渠など構造物の設計と、工事進入路の整備を進める。また、広域農道から一宮町一宮までの5km(茂原一宮道路二期)については、23年度に引き続き、設計に必要な基礎調査を全線にわたって行いつつ、主要な構造物などの配置や道路幅を決定するための道路設計をに取り組む。
会長の太田洋・いすみ市長は冒頭、「待望の長生グリーンライン長南・茂原間が開通し、大変うれしく思っている」と述べた上で、残る茂原・睦沢・一宮間の整備の加速化に加え、一宮からいすみ市を経て鴨川までの整備事業着手を求め、県に対して「千葉県の地図の中で、道路に明確な線引きの無い当地域に、希望の光を当ててほしい」と呼び掛けた。
また、来賓の小高伸太・県議会議員と横田彰洋・県県土整備部道路計画課長があいさつに立った。
事業計画によると、24年度は県および関係機関への請願・陳情などに注力する。なお、県に対する要望活動を8月23日に県に行う予定。
外房地域の高規格道路は、約30kmの「茂原・一宮・大原道路」、約40kmの「鴨川・大原道路」、約30kmの「館山・鴨川道路」がある。「茂原・一宮・大原道路」のうち、長南町千田から一宮町一宮までの約12kmを「長生グリーンライン」と呼び、長生土木事務所が整備を進めている。
長生グリーンラインでは、長南町千田から茂原市台田までの4・7kmを開通している。