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福島建設工業新聞社
2024/07/26

【福島】職人育成塾ふくしま・いわき校が9月末開校へ

 いわき市で、市内の廃校を活用した人材育成拠点「職人育成塾ふくしま・いわき校」が9月30日開校する。建設、建材商社4社で構成する一般社団法人職人育成塾ふくしま(代表理事=田村哲朗田村建材社長)が運営母体。公募から訓練、就労先の支援までを一連の事業として行うことで、専門工事業分野の人材確保とともに廃校を利用した地域振興を図る。同13日まで、未就職者を対象に先着順で第1期生(定員10人)を募集している。
 市が民間事業者による旧白水小学校施設の利活用を目的に、2023年度に実施した公募型プロポーザルで、田村建材、山一緑化土木、いわきサッシ、大和電設工業の4社で構成するグループが選ばれた。今年2月14日に運営母体となる法人を立ち上げ、準備期間を経て9月に開校する運びとなった。
 労働人口の減少が進む建設業で、若者をはじめとする多様な人材の確保・育成を図る。一般社団法人職人育成塾(香川県)の事業モデルをベースに、地域の特性などを加味。コンセプトに「建設ものづくり技能者を養成し、工作物を通して人々の暮らしを豊かにする」を掲げた。業界の人手不足解消や技術継承のほか、同校が位置する白水地区を「職人育成の街」として新たな価値の創出に寄与する。また地域コミュニティ推進のためのスペース提供、災害時の一時避難場所や備蓄品の保管などの取り組みも計画している。
 対象は建設業未経験者を含むものづくりに興味のある人とし、受講者の費用負担はない。工種はLGS下地、ボード、サッシ、電気、クロス、床、設備、エアコン、緑化土木の9種でメイン講師は各社の職長クラスが担当する。訓練日数は約30日間。訓練生の大半を未経験者と想定しており、道具の使い方や基礎知識などを丁寧に指導する。
(提供:福島建設工業新聞社)