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建通新聞社(神奈川)
2024/07/25

【神奈川】横浜市 上瀬谷の新ICでアセス配慮書

 横浜市は、上瀬谷地区と東名高速道路を結ぶ新たなインターチェンジ(IC)整備事業に関する環境影響評価の計画段階配慮書をまとめた。道路延長を約2`と想定し、区間ごとに複数案の構造形式を比較検討中。費用負担や工事工程を含めて関係者との協議・調整を進め、2030年代前半の供用開始を目指す。
 旧上瀬谷通信施設地区(上瀬谷地区)では、27年に「GREEN×EXPO2027」(国際園芸博覧会、花博)を開催した後、「農業振興」と「観光・賑わい」「物流」「公園・防災」の4地区に分けてまちづくりを進める計画だ。東名高速道路と直結させることで、防災力の強化と交通利便性の向上、地域の活性化を図る。
 配慮書によると、瀬谷区目黒町の東名付近にランプを設け、上瀬谷地区内で整備予定の区画3号線に接続する道路延長約2`・片側1〜2車線の自動車専用道路(市道)を新設する計画。
 東名との接続部は、高架またはトンネル構造(地下式)のいずれかでランプを立体的に設置する案を検討中だという。市道目黒第25号線との交差部は高架構造でオーバーパスするか、または掘割構造かトンネル構造とすることを想定。いずれの案を採用した場合でも、環状第4号線とはトンネル構造で立体交差して、交通への影響を回避する計画となっている。
 上瀬谷地区の土地区画整理や花博に関する整備をはじめとする関連事業の進展に併せ、構造形式や東名との接続位置などを具体化する。 

《概算整備費は約360億円想定》

 事業手法としては、市が事業主体となり「地域活性化インターチェンジ(IC)」の制度適用を目指す。全体の概算整備費は23年度末現在で360億円程度と試算。市と高速道路会社それぞれの負担範囲や、国費の導入についての調整を進める。また、上瀬谷地区で物流事業を運営する事業者にも一定の負担を求める考えだ。

提供:建通新聞社