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日刊岩手建設工業新聞社
2024/07/25

【岩手】岩手県 二戸地区特別支援学校 建築の施工担当者が決定

 県教育委員会は、「二戸地区特別支援学校(仮称)」の整備を計画。県出納局は、「岩手県立二戸地区特別支援学校(仮称)校舎新築ほか(建築)工事」を総合評価落札方式(簡易2型)で入札した結果、丹野組・東野建設工業特定共同企業体が10億800万円で落札した。工事は2024〜25年度で実施し、26年度の供用開始を予定している。

 二戸地区の特別支援学校は「盛岡みたけ支援学校二戸分教室」であり、小学部は二戸市立石切所小学校、中学部は同市福岡中学校、高等部は県立北桜高等学校に分かれている。これら分教室の開室当時よりも各分教室の児童・生徒が増加し、狭あい化が進んでいる。点在する分教室を一貫校として整備することで、教育環境の改善・質の高い教育を目指したい考えだ。

 建設予定地は、二戸市の北桜高校工業校舎の北側。校舎は鉄筋コンクリート造2階建てで、延べ床面積は3275・59平方b。渡り廊下は鉄骨造平屋建てと鉄骨造2階建ての2棟を施工する。床面積は、平屋建てが47・81平方b、2階建てが延べ80・21平方b。工業校舎との間を渡り廊下でつなぐ構想となる。車庫は鉄骨造平屋建ての床面積72・0平方bを想定。設計は武田菱設計が担当した。

 具体的な機能として、小学部8クラス、中学部4クラスを整備する。1階には、医療ケア室、保健室、工芸室、事務室、職員室、会議室、農作業室、地域住民との交流の場としての活用を想定する共創スペースが設けられる。
 2階には図書室、音楽室、調理室、図工室、パソコン室、視聴覚室、プレイルームが整備され、1・2階共通して、バリアフリート
レとシャワー室をそれぞれ2カ所に設置する。

 工事は2024〜25年度の2カ年で実施し、26年度の供用開始を予定。県内初の「ZEB Ready」となる。電気設備、機械設備は別途、3件分離での発注を予定する。

 この事業は、「県立特別支援学校整備計画」に基づき実施する。前計画における取り組みの方向性を踏まえたこれまでの成果や各学校の現状、地域の実情を総合的に捉えながら、現状の課題を明らかにし、「いわて県民計画(2019〜2028)」、「岩手県教育振興計画」などを踏まえ、特別支援教育の取り組みをさらに充実させるための特別支援学校における環境整備に関する計画の一環として取り組まれる。

提供:日刊岩手建設工業新聞