大阪大学は、設計・施工一括(DB)方式の発注を想定している豊中アゴラ棟(仮称)について、10月の公告を予定している。施設整備費は検討中。公告に向けたヒアリング調査を実施しており、7月31日まで参加を募る。対話は8月6〜8日に実施する。
ヒアリングの対象者は設計会社や施工会社、設備専門会社。DB方式での発注に対する意見や公告時に必要な資料、繁忙度合い、建設市場を踏まえた工期・価格設定などに対して意見を求める。
豊中アゴラ棟の新棟の延べ床面積は約1万5000平方b。建設地は、豊中キャンパス(豊中市待兼山町1ノ1)内の理学研究科・理学部棟の東側用地となる。完成時期は2028年3月末を見込む。キャンパスの入り口に建つ「豊中キャンパスの顔」を形成する施設として整備する。
自由な発想が芽吹く研究環境の整備を目的に、最新鋭の技術実装や国内外のあらゆる研究者・優秀な学生など誰もが入りたいと思う最高の機能・デザインを目指す。
現時点では、量子コンピューターの研究における、特殊な防振性能や空調条件を有する実験室、学内外の多様な人の交流スペース、産学連携を想定したオープンラボなどを想定している。
〜環境性能評価認証取得も検討〜
同事業は、環境的・社会的課題に取り組む事業に対し発行されるサスティナビリティボンドを活用した事業として、建築物の環境性能を評価する「LEED認証」やランドスケープに対する環境性能を評価する「SITES認証」などの取得も検討している。
アゴラ棟整備に当たり、3月にサウンディング型市場調査を実施。設計事務所や施工者など10社から回答があった。
提供:建通新聞社