湖南市は、岩根地先にあるリサイクルプラザにおいて長寿命化等改修に伴う調査を実施する。同調査によるコンサル業者は8月1日に選定。施設全体の状況を把握した上で長寿命化の検討を進めていく方針だ。
今回の調査では、竣工から27年が経過したことにより施設や設備の老朽化が進行し効率的かつ効果的な施設の長寿命化を図る。全体的な改修は、今年度から26年度までの3ヵ年で進めていきたい考えで、今年度から基本設計業務の委託を行い、具体的な改修内容は設計業務内で決定する方針。そこから25年度に詳細設計に取り掛かり、26年度から工事着手および完了までを予定している。
同施設は、97年(平成9年)に同市岩根136番地の敷地1万3725平方b内に、工場棟1623・02平方b、管理・再生棟889・44平方bをそれぞれ建設。工場棟においては、市内の一般家庭から出される不燃ごみや粗大ごみの破砕処理、缶類・ペットボトルの中間処理を主に行われている。現在まで大規模な改修は行われてきてなかったが、建設から20年以上経過する中で市としても必要不可欠な施設であるため、老朽化が著しい箇所も含めて「湖南市施設総合管理計画個別施設計画」に基づき、全体的な長寿命化工事を図る。また、24年度当初予算においてはリサイクルプラザ大規模改修事業に係る事業費として329万7000円を予算化し、基本設計業務委託費に充てられる。
市内の公共施設状況によると、高度経済成長期に集中的に整備を図ってきたことから建設後30年以上経過している建物が多くあり、老朽化率は全体で約54・5%を占め、今後も老朽化による大規模修繕や更新等が必要になってくることが予想されている。
提供:滋賀産業新聞