建設新聞社
2024/07/24
【東北・宮城】登米市が地域交流センター構想案を公表
登米市は23日、「登米市(仮称)地域交流センター」の整備に向けた基本構想案を公表した。併せて同構想に対する市民の意見を募集するため、パブリックコメントの募集を8月23日まで行う。
中心市街地において、空洞化・スポンジ化による市街地の活力の低下、公共施設やインフラ施設の老朽化に伴う維持管理費の増加などが懸念されていることから、魅力・にぎわい・活力を感じられる中心市街地を形成するため、公民館や図書館、市民交流などの機能に行政機能を加えた多機能型複合施設として地域交流センター(仮称)の整備を計画した。
整備に当たっては、償還時に国の財源手当が受けられ、有利な地方債である合併特例債(発行期限が2030年度まで)や立地適正化計画に基づく国の補助金などを活用することで、将来への負担を出来る限り抑え、まちづくりの核として次の世代へ引き継ぐことができる施設の整備を目指していく。
構想案によると、施設への導入機能は市民交流機能(公民館機能を含む)、保健センター機能、行政機能、議会機能、 図書館機能を計画。規模は市民交流機能(公民館機能を含む)が5200〜5400平方b、保健センター機能が400〜600平方b、行政機能が7900〜1万平方b、議会機能が1200〜1400平方b、 図書館機能が2500〜3500平方bの計1万7200〜2万0900平方bを想定している。
事業費については、合計147億6300万円を見込んでいる。内訳は委託費が5億5600万円、建築工事費が130億4000万円、既存施設解体費が4億7200万円、外構・駐車場整備費が6億2900万円、倉庫・車庫等整備費が6500万円。建設場所は、エスファクトリー東北中江公園(迫中江中央公園)付近エリアと位置付けており、必要駐車台数は471台以上を予定している。
現時点での事業スケジュールは、24年度で基本計画、25〜26年度で基本・実施設計、27〜29年度で新築工事、29〜30年度で既存施設解体、外構・附帯工事を想定している。
なお、基本構想および基本計画策定支援業務はシアターワークショップ・佐藤総合計画JVが担当している。
提供:建設新聞社