東関東自動車道館山線・一般国道127号富津館山道路建設促進期成同盟会の2024年度通常総会が18日、館山シーサイドホテルで開かれ、24年度事業計画など全議案が承認された。来賓あいさつに立った藤井和久・千葉国道事務所長は、国道127号の4車線化事業について「24年度は南無谷地区の新設トンネルなどの用地買収、金尾橋の下部工事、川名・富浦地区の改良などをしっかりと進めていく」と説明した。四童子隆・県県土整備部長は、富津館山道路に関して「富浦から富津竹岡までの全線4車線化に向け、都市計画と環境アセスメントの手続きの年度内完了を目指している。これに続き、早期に4車線化事業に着手できるよう期成同盟会と連携し、国と高速道路会社に働き掛けていきたい」と述べた。
藤井事務所長と四童子部長のほか、会長の森正一・館山市長、顧問の浜田靖一・衆議院議員(小暮眞也秘書代読)、参与の三沢智・県議会議員、松原仁・東日本高速道路関東支社千葉工事事務所長があいさつを行った。
また、森市長は「19年に国が公表した高速道路における安全・安心基本計画において、富津館山道路が全線4車線化の優先整備区間に選定され、県が事業に必要な環境アセスメントおよび都市計画決定の手続きを進めている。24年3月には、富津竹岡インターチェンジから鋸南保田インターチェンジまでの6・8km区間が準備調査箇所として国から事業許可が出された。4車線化に向けた動きが加速していることに御礼申し上げる」とした。
24年度は▽館山線の一部を構成する富津館山道路の早期4車線化▽館山線の富浦から館山までの計画の具体化▽富津館山道路終点部の富浦インターチェンジから館山市内までの国道127号の館富トンネルを含む川名・富浦地区の早期4車線化――などの目標を達成するため、東関東自動車道館山線建設促進期成同盟会と呼応・相互協力しながら、国会議員、国土交通省、財務省、東日本高速道路、日本高速道路保有・債務返済機構などに対して整備促進のための要望活動などを展開する。