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秋田建設工業新聞社
2024/07/22

【秋田】太平川の新竹生橋上流で改修検討/航空レーザ測量・数値図化に着手

 秋田地域振興局建設部は、太平川の新竹生橋上流で改修を検討する。対象箇所は主に秋田市太平地区の平地部や山地など。河川激甚災害対策特別緊急事業の下流側で工事発注済みの延長約2,300m(旭川合流点〜JR奥羽本線橋)、7年度に工事を公告する延長約2,300m(JR奥羽本線橋〜桜大橋付近)、その上流で改修する延長約2,800m(桜大橋付近〜新竹生橋)のさらに上流。8月7日に地形測量業務を開札し、航空レーザ測量や数値図化を実施する。

 今回、測量を行う新竹生橋上流部の治水対策は、昨年7月の大雨被害を踏まえ国、県、市町村が策定した「雄物川下流圏域水災害対策プロジェクト」に盛り込まれている。

 新竹生橋の付近には、社会福祉法人秋田育明会が運営する障がい福祉サービス事業所「ほっとばんぶー」などがある。新たに改修を計画するのは同橋の上流部で、太平地区の平地部や山地部。

 このうち地形測量を行うのは主に平地部で、新竹生橋を境に上流の太平八田、太平目長崎、太平中関などを経由し太平黒沢地区まで。6.72kuの航空レーザ測量と3.62kuの数値図化を行って最新の地形情報を把握する。山地部は既存の測量成果で対応する。

 水災害対策プロジェクトでは、旭川合流点〜桜大橋付近を総事業費195億円で令和10年度までに整備するとしている。このうち下流側の旭川合流点〜JR奥羽本線橋の延長約2,300mは5工区に分け開札し、今年5月に落札決定。7年4月にはさらに上流の延長約2,300m(JR奥羽本線〜桜大橋付近まで)が3件で公告される予定で、今年9月上旬頃に17件の地盤変動影響事前調査(秋田市広面、桜一丁目、東通館ノ越、東通明田、楢山太田町、横森一丁目、横森五丁目)が公告される。

 さらに桜大橋付近から上流側、新竹生橋付近までの延長2,800mについては広域河川改修事業で実施する計画で、165億円をかけて令和14年度までに整備する予定。今回、地形測量を実施する太平地区も含め、下流部から上流部まで大規模な河川改修が進められることになる。

 なお、太平川は今年11月、総合的な浸水被害対策を推進する「特定都市河川」に指定される予定で、県は指定と同時期に「流域水害対策協議会」を設立。7年度中に具体的な対策となる「流域水害対策計画」を策定する。太平川の上流部も同計画に盛り込まれる予定。

提供:秋田建設工業新聞社