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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/07/22

【群馬】太田市は親子方式に向けて工事推進へ

太田市は旭小学校(東矢島町1249−1)と旭中学校(東矢島町1082−1)の親子方式による給食室整備を計画しており、旭小給食室の改築工事を9月ごろに一般競争入札で公告する。発注は建築、機械、電気の3分離。また、親子方式化に伴い、2024年度予定していた新田学校給食センターの解体工事については給食室整備の完了がずれ込んだために25年度に実施する方針を明らかにした。
工事は当初、8月から25年2月末までの工期を見込んでいたが、物価高騰などの影響を受けて設計業務を再検討しているために遅れが生じている状況。来年度の2学期からの給食提供開始の時期の変更は行わないために、早期の工事発注が急がれる。設計段階では2億7830万円の概算工事費を算出し、当初予算では小学校給食経費の工事費に8億4428万円を計上している。設計業務は23年度に北村建築設計事務所(太田市)が進めた。
整備は安心安全の給食の提供と、食中毒の未然防止という観点から実施。改築した旭小学校の給食室を親、旭中学校は子とした親子方式での配送形式を取る予定。
約950食を調理可能な規模とし、S造平屋で約450uの建物を見込む。整備するのは◇調理室◇洗浄室◇検収室◇下処理室◇肉・卵等処理室◇食品保管庫◇配膳・下膳室◇配送風除室◇回収風除室◇プラットホーム−などとしている。
給食室整備完了後は、25年度の夏ごろに旭中の給食室改修および旭小給食室解体工事を実施する。一部改修を行う旭中の給食室の規模はS造平屋で184u。改修工事は、既存配膳室および既存調理室の間の既存壁等撤去し、一体的な利用を行う。給食はコンテナ(1500o×730o×1410o程度)に入れて配送しており、開口寸法を確保するために外部建具を改修する。また、コンテナを置き給食を配膳するため、厨房機器などを撤去することで、床の段差を解消する。
新田学校給食センター(新田金井町607)はこれまでセンター方式により、6校に給食を提供していた。全ての学校が親子方式へと移行を進めているため解体する。解体後の利活用については現段階では未定。当初予算に解体工事費8001万4000円を計上していた。
給食センターは1987年に建設された施設で、S造2階建て、延べ床面積837uの規模となっている。