社会福祉法人金ケ崎町社会福祉協議会(橋範夫会長)は、新しい福祉センターの建設に向けて設計者を選定するための公募型プロポーザルを実施した結果、最優秀者に楠山設計(仙台市)、優秀者にSOYsource建築設計事務所(仙台市)を選定した。24年度に基本・実施設計を行い、25年秋ごろまでの着工を目指す。
金ケ崎町西根南羽沢43番地内にある現在の福祉センターは、1972年の築。鉄筋コンクリート造2階建てで、2階の大会議室などの利用において高齢者や障がい者が不便を来すケースもある。
新たな福祉センターは、現在の敷地内への建設を予定する。施設は鉄骨造を基本とした平屋建て(一部2階建て)で、床面積は1200平方b前後を想定。全てを1階で完結できるよう平屋建てとして、バリアフリー化により利便性の向上を図る。施設内には多目的ホール、事務室、各種相談室、会議室兼相談室、更衣室(男女)、小会議室、中会議室、大会議室、文書保存室、その他(収納庫、洗濯室)などの設置を予定している。
多目的ホールについては、誰もが気軽に交流できるスペース、キッズスペースなど子どもの居場所、ミニキッチンなどの整備による子ども食堂対応スペース、各種展示スペースなどとする考え。大会議室は福祉避難所、災害ボランティアセンター、介護予防などとしての活用も図っていく考えで、これらを踏まえた動線に配慮した配置とする方針。
利用者が頻繁に訪れる事務スペースや相談スペース等については、動線やプライバシーに配慮。ほか、ワークステーションやデイサービスセンターなど既存施設との連携がしやすい動線にも配慮した施設の配置を図る。
このほど公募型プロポーザル方式により設計者の選定を行った結果、最優秀者に楠山設計、優秀者にSOYsource建築設計事務所を選定した。今後は最優秀者を第一候補として手続きを進め、8月上旬をめどに契約を予定。24年度は基本・実施設計を行い、25年10月ごろまでの着工を目指す。
提供:日刊岩手建設工業新聞