北陸電力福井支店(福井市日之出1丁目、塚本明支店長)は17日、南越前町役場で、県、南越前町の3者による「北陸電力グループ桝谷の森整備・管理」協定締結式を行った。
北陸電力グループが、森林保全活動の一環として2008年から行ってきたもの。県が推進し、森林整備などに取り組むための企業の森づくり活動に参画し、南越前町が土地を提供した。森づくりは、南越前町杣山の森や、勝山市の雁が原の森に続く3カ所目となる。 場所は、南越前町宇津尾の桝谷ダム周辺の約0・44ヘクタール。土壌改良をした後、10月に同社のグループ社員やその家族の約100人でコナラやクヌギなど250本を植樹し、次年度以降に下草刈や捕植などを行う。期間は、協定締結日から29年3月31日までの4年9カ月。
締結にあたり、北陸電力の塚本福井支店長は「同社グループは、08年から水源かん養やCO2を吸収するなどの恩恵を与えてくれる森に感謝の気持ちを込めて、保全活動を行ってきた。協定を機に県や町との連携を密にしていければ」と話し、活動の成功を祈念した。
岩倉光弘南越前町長は「町は山・海・里などに恵まれており、自然資産を守り、後世に引き継ぐためにも、町民や各団体と共に全力で取り組みたい。6月にはゼロカーボンシティ宣言を行った。脱炭素化に向けての機運が上がれば」と期待を示した。