日本工業経済新聞社(群馬)
2024/07/19
【群馬】多胡橋のA2橋台工事 月末にも一般競争
県高崎土木事務所は、主要地方道高崎神流秩父線バイパス(矢田工区)整備で、新橋を架設し幅員を拡張する多胡橋のA2橋台の新設工事について、月末にも条件付き一般競争入札(総合評価落札方式)を公告する見通しを示した。工種は土木一式工事で、工事期間は15カ月程度を見込んでいる。新橋は橋長149mの4径間連続ポストテンション方式PCバルブT桁橋となる。上部工は2025年度の発注を予定している。
鏑川を渡河する多胡橋の整備は、同バイパスの4車線化に伴い既設橋梁(2車線)の下流側に1橋を新設し、4車線を確保する。新橋は橋長149・055m、全幅14・95〜19・02mで整備。T桁は鉄筋282・9tとコンクリート約1770立方mで製作する。左岸側からA1、P1、P2、P3、A2を設置。なお、A1、P1、P2、P3の工事は発注済みとなっている。
今回発注するA2は逆T式橋台となり、高さ7・5m、幅14・95mの規模で整備。均しコンクリートを除いた327・2立方mのコンクリートと鉄筋22・7tを使用して築造する。1162・1立方mの床掘や1129・1立方mの埋め戻しを行うほか、301・2uの一般型枠と2・9uの埋設型枠で整備を行う。
基礎はφ1200o、長さ11mの場所打ち杭を15本打設して整備を行う。1本当たり186立方mのコンクリートを使用して打設する。場所打ち杭の打設に当たっては198立方m掘削して行う。
上部工はA1〜P3の架設桁(二組桁)を整備。P3〜A2はクレーン相吊り架設で施工する。1径間当たり36・925m〜37・065mの主桁について5分割で工場製作し、現地で組み立てる。1径間当たりの主桁の内訳は◇8m=3本◇6・4595m〜6・4555m=1本◇6・4655m〜6・5305m=1本−となる。各径間ごとに8本ずつ、4径間で合計32本製作する。
主桁は桁高1・85m、上幅1・6m、下幅71pで整備。243・3tの鉄筋と1232・8立方mのコンクリートにより工場製作する。φ12・7oのPC鋼材を160本使用し緊張させ、グラウトを25・9立方m注入して仕上げる。横組は30・3tの鉄筋と230・7立方mのコンクリートで整備。φ21・8oのPC鋼材を441本使用し、緊張させ8・1立方mのグラウトを注入する。
照明灯はLEDで4基設ける。歩車道境界用防護柵(A種、アルミ製)は既存橋側と新設橋側にそれぞれ高さ1m、延長約149m設置する。車道部高欄兼用防護柵は既存橋側に高さ1mのA種(アルミ製)を約74m、高さ1・1mのSP種(アルミ製)は約149m設置する。新設橋側については高さ1mのA種(アルミ製)を約74m、高さ1・1mのSP種(アルミ製)は約149mで設置を行う。
詳細設計は長大(東京都中央区)がまとめた。