みそ製造販売業のマルコメ(長野市安茂里883)は、愛媛県と西予市の支援を受けて同市内にみそ汁の具材として緑藻(アオサ)を陸上養殖する「(仮称)あおさ陸上養殖研究開発拠点」を設置する。同社は先行して2019年から計画地で試験養殖を開始しており、商品化のめどが立ったことから、正式に拠点の設置を決めた。今年9月から出荷を開始するとともに、拠点施設の整備に着手する。27年度までに十数億円を投じて段階的に設備などを増強し、年間収穫量14dを目指す考え。
対象地は西予市明浜町俵津1ノ696ノ4の伯方塩業明浜工場跡地約1f。同社は県と市の支援を受けて同所に48基の水槽(試験設備)を設け、商品化を目指し研究開発を進めていた。今後は敷地内に鉄骨造2階建ての二次加工場を兼ねる研究開発拠点施設を建設するとともに、27年度までに段階的に10dと20dの水槽を各120基設置していく。
3者の立地協定の締結は4月26日に非公開で実施済み。同社によると、現在3人体制だが、将来的に地元雇用も含め15人程度に拡充する方針。
提供:建通新聞社