熊本都市圏の渋滞解消に向けた県と熊本市のトップ会談が18日、県庁であり、木村敬知事と大西一史市長が交通対策の課題や取り組みの方向性で意見を交わした。熊本西環状道路と九州自動車道を繋ぐ熊本環状連絡道路の事業化について、国に緊急の要望活動を実施することで合意した。
県は先月、知事を本部長とする渋滞解消推進本部を立ち上げ、短期・中期・長期に分けて対策の具体化を図っていくことを確認。その中で、熊本市にトップ会談を提案するなど、周辺自治体と連携し進めていく考えを示していた。
会議の冒頭、木村知事は「時間的緊迫性をもって、成果が県民市民に伝わるよう取り組んでいきたい」と挨拶。大西市長は「きちんと課題を整理し、方向性を確認しながら施策を検討していく」と、渋滞対策への抱負を述べた。
短期的な取り組みでは、信号機も含めた交差点改良を検討していくことで合意し、8月19日に予定している県市連携会議の場で方向性を示す考え。熊本環状連絡道路の事業化と豊肥線の輸送力強化は、県と熊本市が協力して、国に緊急の要望活動を実施するとした。10分20分構想実現のための3連絡道路の検討は、住民参加型の議論を連携して取り組む。
木村知事は、周辺自治体との連携について「他の市町村とのトップ会談も今後検討していきたい」と話した。
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