東北地方整備局鳥海ダム工事事務所は、市道百宅線の付け替えに関し、WTO対象工事の1号トンネル(L229m)と2号トンネル(L468m)の新設工事を本局から公告、12月19日に開札する。概算工事費は1号トンネルが8億1,000万円〜15億円、2号トンネルが15億円〜30億円。いずれも掘削、支保、覆工、インバート、坑内付帯工を行う。
市道百宅線付替道路は、鳥海ダムの建設に伴い進行中。工事ではダムの貯水池に沈む一部道路(L約5,400m)を新たに整備する。付替道路には、今回公告した1・2号トンネルが含まれている。未着手の3・4号トンネルは早ければ7年度に発注する。また、1〜6号の橋梁については、2号橋や4号橋、5号橋の工事が進行中。
1号トンネルは全長229m、幅員7m、高さ5.5m、2号トンネルは全長468m、幅員7m、高さ5.5mで、いずれもダム右岸側に新設するもの。両トンネルの設計は中央復建コンサルタンツがまとめた。坑門や舗装などは7年度以降に今回の工事に増額して施工、または別途発注する予定。
鳥海ダムは、洪水の軽減や水道用水の供給のため、由利本荘市鳥海町百宅に建設する堤高81m、堤頂長380.4mの台形CSGダム。総事業費は約1,990億円で、14年度の完成を目指し、仮締切工などが進められている。今年度から第1期本体工事に着工。また、鳥海ダム付替道路左岸改良工事を12日に公告しており、来月21日に開札する予定。
提供/秋田建設工業新聞