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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/07/17

【群馬】森下地内の君河原橋の耐震補強工事は早くて11月中の指名競争入札に発注


昭和村は村道君河原線の森下地内に位置する君河原橋で行う耐震補強について、初弾工を早くても11月中に指名競争入札する。現在、アコン測量設計(前橋市)が11月中旬までの履行期間で詳細設計を進めているところ。補強工事は複数年かかる見込みで、2024年度の当初予算に事業費として4000万円を計上。今後、単年度ごとに同程度の予算を計上し、現時点では最長で7、8年かかる見通しも出ている。
詳細設計業務は、河川などの現地状況により測量時期がずれ込み、23年度末の履行期間を24年度6月末までとしていたが、耐震のための基本構成を含めた計画の見直しが必要となったため、再度、履行期間を変更し11月中旬までとなった。詳細設計業務の完了後、群馬県建設技術センター(前橋市)に積算業務と現場施工管理業務を委託し、工事の発注となる見通し。
片品川を跨ぐ同橋は橋長240m、幅員9・8mの規模で架設は1991年度。上部工がT桁橋で面積2352u、下部工は直接基礎で橋台2基、橋脚5基となっている。
村道君河原線は、沼田市と昭和ICや道の駅あぐりーむ昭和を結ぶ県指定の第2次緊急輸送道路となっている。君河原橋については、橋梁長寿命化修繕計画に基づく定期点検の判定では良好だったものの、架設から現在まで耐震化が未実施のため、今回の工事が計画された。
現段階では、上部工への落橋防止システムの整備と橋脚への耐震補強工事を計画しており、本年度は先行して落橋防止システムの施工を実施したい考え。25年度以降は、複数年で橋脚部分への補強工事を実施していく計画となっている。
5基の橋脚で補強工事が必要と見られ、1基に1カ年かかる可能性も見込まれている。完成した詳細設計の内容を見て、具体的な数字や実際の施工方針を決定することとなる。
同事業では、工事費の一部に国土交通省の防災・安全交付金を充てる予定となっている。同村では、防災・安全交付金事業として、16年に桂坂橋と坂ノ上橋の橋梁補修工事を行っており、断面補修工と剥落防止工、塗装工を施工。また、17年に橋梁定期点検調査業務をアコン測量設計に委託した。