埼玉県建設業協会(小川貢三郎会長)と埼玉県建設産業団体連合会(伊田登喜三郎会長)は、9日の常任理事会において、来年に行われる第27回参議院議員通常選挙の比例代表(職域代表)の候補者として、見坂茂範氏(けんざか・しげのり)を推薦することを決定した。同日、小川会長と伊田会長が見坂氏にそれぞれ推薦状を手渡した。
推薦を受けて見坂氏は「私は30年余にわたり、旧建設省、国土交通省で主に道路行政、道路畑を歩んできた。直近では関東地方整備局で令和3年4月から1年3カ月、企画部長を務め、皆さまとも意見交換をさせていただいた。また、関東地方整備局の勤務が長く、企画課長、企画調整官、企画部長を務め、関東エリア、特に埼玉県の事業について、私なりに熟知しているつもり」と埼玉県との縁の深さを紹介。続いて「埼玉県内が抱える課題としては、インフラの遅れ、特に道路が遅れているという意識を持っている。道路インフラは生活の基盤となるもので、道路整備を一番にしっかりやってこそ、県民皆さまの生活の安定や、経済活動も盛んになる」との考えを示した。さらに「私は参議院議員選挙に出馬するにあたり、3つの柱からなる政策を掲げた。1点目は継続的な国土強靱化対策、2点目は積極的なインフラ投資をすること。インフラ投資をすることで民間投資が誘発され、企業の活動も盛んになる。3点目は建設産業の安定的な経営を確保していくこと。災害対応やインフラ投資、メンテナンスを行うにも、建設業が元気でないと良い仕事はできない。そのために安定的に仕事を確保するため、公共事業予算を安定的に確保する状況をしっかりとつくりあげていきたい」と決意を新たにし、支援を呼び掛けた。
見坂氏は1968年生まれの55歳。京都大学大学院修了後、建設省入省。関東地方整備局企画課長、同企画調整官、福岡県県土整備部長、関東整備局企画部長、大臣官房技術調査課長、近畿地方整備局長などを歴任。兵庫県多可町出身。
提供:埼玉建設新聞