東近江市は、同市大中町にある北部1号橋など2橋の修繕詳細設計を発注した。今年度末に設計をまとめる予定で、順調に行けば25年度の着工も考えられる。
2橋は、いずれも能登川地区にある北部1号橋と安楽寺谷橋。過年度に実施した道路橋定期点検において、補修対策が必要であると位置づけられたため、橋梁長寿命化の観点に基づき現地調査・詳細調査を行ない調査結果を分析、補修対策工法を検討し、工事に必要となる橋梁補修設計・施工計画・概算工事費の算出―を行ない、着工に備える。
修繕詳細設計業務は、ジェイアール西日本コンサルタンツ且賀営業所が担当。
2橋の概要は次の通り。
◎北部1号橋
大中町の集落はずれの市道大中2号線の開水路に架設されている橋梁。架設年次は不明だが昭和40年代の架設で、50年余りが経過しているものと推測される。橋長は5b、幅員は5b(有効幅員4・5b)。
22年度の最新点検で、上部工(PCプレテンI桁橋、1径間)に損傷は見られないが、下部工(竪壁)の杭基礎と枕梁の最上部のコンクリートパネルに、経年劣化が原因と推察される欠損が見られ、橋台背面の土砂が流出するなど、道路橋の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講じるべきと判断し、健全度は「V」の判定がされている。
◎安楽寺谷橋
能登川町の伊庭山中腹、安楽寺3号線と交差する安楽寺谷川に架かるスピロール版橋(2径間)。架設年次は不明だが昭和50年代の架設で、40年余りが経過しているものと推察される。橋長は3・7b、幅員は3・45b(有効幅員3・45b)。
22年度の最新点検で、上部工(PC床版橋その他2連)については維持補修が必要、下部工(梁部)に経年劣化が原因と推察される木材の腐朽、(柱部・壁部)には腐食及び防食機能の劣化が見られるとして、道路橋の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講じるべきと判断し、健全度は「V」の判定がされている。
提供:滋賀産業新聞