京都府は、京都都市計画の都市計画区域マスタープランの変更とともに、京都都市計画区域における都市再開発の方針を定める。
都市計画区域マスタープランは、概ね10年後の令和17年を新たな目標年次とした定期見直しを行うもの。
一方の都市再開発の方針は、「人口減少や少子高齢化の進展に伴う都市の低密度化」「激甚化する豪雨等の災害への対応」「老朽化したインフラの機能確保」などの課題を踏まえ、今後の方向性として、▽市街地整備における事業効果を広範囲に波及・循環させることで、エリア全体の魅力を向上させる▽関係するまちづくり施策や多様な主体が行う民間プロジェクトと連携する−を掲げた。再開発における取組としては、▽合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図ることを目的として主要駅周辺等の中心的な市街地において計画的な都市施設の整備や市街地開発事業の施行を進める▽エリア全体で都市の将来像を共有し、都市の課題解決に資する中心拠点の形成や公共施設の再編、都市機能の集積を図る▽多様な主体により連鎖的・段階的に実施される、エリア価値や持続可能性を高める取組を推進する−を挙げた。
都市再開発の方針では、「一号市街地」(高密度利用を図る市街地のうち鉄道駅周辺で概ね500m以内の区域)、「二号地区」(一号市街地のうち、整備又は開発の計画が具体的で再開発の促進の必要性が高い区域)を設定。
一号市街地として、JR向日町駅・阪急東向日駅周辺地域(約61f)[再開発の目標…土地利用の転換や市街地の整備、土地の高度利用を促進することにより、鉄道駅周辺の利便性を活かした都市機能の強化や魅力増進を図る]、JR長岡京駅・阪急長岡天神駅周辺地域(約123f)[再開発の目標…土地利用の転換や市街地の整備、土地の高度利用を促進することにより、鉄道駅周辺の都市機能の強化やエリアの活性化を図る]を設定。
二号地区として、JR向日町駅周辺地区(約0・8f)[地区の再開発、整備等の主たる目標…多様な都市機能の集積を進めるとともに、駅周辺の都市基盤や交通結節機能を強化し、都市拠点にふさわしい市街地環境の形成を図る]を設定する。
なお府は16日、京都都市計画区域における都市計画の定期見直しに関する公聴会を開催した。