建設新聞社
2024/07/17
【東北・宮城】現地建替を第一候補/塩釜市新庁舎の建設計画
塩釜市は市庁舎の建て替えに向けた基本構想・基本計画の中間案・素案を16日に開かれた議会全員協議会で公表した。建設場所は2カ所の案から現地建て替えを第一候補とする方針を固めた。
当日は議員らから財源や規模などについての質問があったほか、佐藤光樹塩釜市長が市庁舎建て替えの必要性を訴えた。
現在の庁舎は、旭町1の1地内にRC造4階建て、延べ3804・12平方bで1960年に建設した。現庁舎は狭いため複数の建物に行政機能を分散しているが、新たな建物では集約する。点在している行政機能の面積は、壱番館庁舎が延べ2946平方b、上下水道庁舎は321・97平方b。基本構想・基本計画の策定業務はパシフィックコンサルタンツが担当している。
候補地は現庁舎が建つ旭町地内の6656平方bと、新富町地内にある県有地の「二又スポーツ広場」の駐車場7968平方bの2カ所を提示。アンケート調査などで評価した結果、現地再建を第一候補とした。
新庁舎の規模については、現地の建ぺい率、容積率から最大で2万7000平方b規模を確保できる見通しだが、現在のところ未定。津波浸水想定エリアとなっていることから、ピロティ化などの浸水対策を講じる。なお旭町は最大3・2b、新富町は同3・9b程度の浸水を想定している。
今後、きょう(17日)からパブリックコメントを実施し、21日に住民説明会を実施。8月下旬に中間案を取りまとめ、来年1月に最終案の素案をまとめ、同3月までに最終案を取りまとめる。
提供:建設新聞社