滝沢市は、市立一本木小学校の大規模改修を計画。24年度は、工事調査設計業務を進めていく。同市はこのほど「令和6年度滝沢市立一本木小学校屋内運動場大規模改修工事調査設計業務」を入札し、渡辺設計事務所が797万円で落札した。
一本木小学校は滝沢市柳原22番地にあり、近くには一本木保育園、田村神社があるほか、砂込川が流れている。対象となる屋内運動場は、1977年築の鉄骨造2階建てで延べ床面積987平方b。耐震診断を行った結果、躯体には問題がなかったが、屋根のさびなどの経年劣化が見られている。
今回発注された業務の概要を見ると、▽耐力度調査一式(公立学校建物の耐力度調査実施要項に基づく耐力度調査)▽劣化調査一式(建築・構造(耐力度調査項目以外)・電気設備・機械設備の劣化調査、コンクリートコア圧縮強度試験、コンクリート中性化深さ試験、アスベスト調査(目視調査))▽建築基本設計一式▽建築実施設計一式―となる。市は、耐力度調査および劣化調査で現況を把握し、建築基本設計・実施設計に生かしたい考えを示している。
業務は渡辺設計事務所が落札。期限は2025年1月15日までを予定している。業務委託の結果を踏まえ、改修を行うか改築を行うかなど、今後の方向性を検討する。
改修としては▽屋根や外壁の塗装▽アリーナ床改修▽トイレの乾式化―などを想定しており、劣化度に応じて学校との協議も行って決定していく。市では早ければ、25年度に建築工事に着手したい考え。
20年4月に発表された「市公共施設等管理計画個別施設計画個別施設計画」によると、同校体育館はソフト面・ハード面から一次評価を行った結果、▽規模縮小▽他自治体等と供用▽民間事業者等に譲渡・売却▽施設を除却し機能を移転―のいずれかを行う「検討(V)」と判定された。
提供:日刊岩手建設工業新聞