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日刊岩手建設工業新聞社
2024/07/16

【岩手】諏訪町一丁目地区再開発等準備組合 諏訪町てらす開発グループに クリニックと賃貸住宅の施工予定者が決定

 諏訪町一丁目地区再開発等準備組合(北上市本通り、千葉貴幸会長)は、北上市拠点形成プロジェクトの一環として諏訪町地区整備事業を計画しており、施行予定者を募集し12日、諏訪町てらす開発グループ(構成員・医療法人きたかみ腎クリニック、積水ハウス鞄喧kシャーメゾン支店)に決定した。総事業費は約8億円。3階建ての施設で、1階がクリニック、2・3階が賃貸マンションを想定している。25年度に設計と既存施設を解体後に本体に着工し、26年7月頃の竣工を予定している。

 あじさい都市の実現に向け北上市は、市中心部で再開発やエリアマネジメントなど市拠点形成プロジェクトを進めている。同プロジェクトの一角に位置する諏訪町地区整備事業では、同組合が施行予定者を募集。申請があった企業の選考会を経て同日、施行予定者を決めた。

 募集内容を見ると、実施主体が同組合。対象土地は同市諏訪町一丁目219番地で、敷地面積は約1460平方b。JR北上駅と中心市街地の中間地点に位置し、諏訪神社が隣接。同地区内には、築後65年ほどの諏訪町名店街ビル(鉄筋コンクリート造3階建て)があるほか、周辺にも老朽化した木造建物が複数ある。
 優良建築物等整備事業の制度を活用し、土地の共同利用や高度利用による共同施設整備を計画している。

 決定したグループ名は「諏訪町てらす開発グループ」。構成員は、きたかみ腎クリニック(北上市)と積水ハウス東北シャーメゾン支店(仙台市)。開発コンセプトに、▽地域のランドマークとなるような景観形成▽オアシス(医療施設と集いの場)により都市機能の向上を図る―を挙げている。
 総事業費は約8億円と試算している。事業内容は、3階建てで、1階がクリニック、2・3階が賃貸マンション計10戸を計画。平面駐車場が計25台(クリニック用15台、賃貸マンション用10台)。広場として100平方b程度を見込む。

 今後想定される支援内容は、国と市から対象経費に対して3分の2の補助を受けることができる。対象経費は、建築設計費や建築物除去費、補償費、空地等整備費など。
 今後のスケジュールを見ると、9月に同組合と施行予定者が基本協定を締結。12月をめどに施行者から市に優良建築物補助金申請を予定。

 25年4月から設計や調査、補償、引っ越しを行い、12月頃に既存建物の解体を完了させ、本体工事に入る見通し。26年7月頃の竣工を目指す。

 整備する施設として、関係法令に適合すると認められる建築物であり、市の未来ビジョン(地区再生計画)で定めるまちづくりの基本方針と整合していること。1・2階部分に、地域住民と来街者の利便性向上に資する施設が設けられていること。例として、飲食店や小売店、医療施設、集会施設などを挙げている。また、地域に適応した景観形成に配慮していることなども挙げていた。

提供:日刊岩手建設工業新聞