京都市は、桃陵市営住宅団地再生事業にPFIを導入する考え。令和7年2月以降に実施方針を公表し、4月以降に特定事業の選定・入札公告を見込む。
国道24号の西側に位置する桃陵市営住宅(伏見区片桐町1、西奉行町1−1、東奉行町4、奉行前町1−2)は、3つの鉄道(JR西日本、京阪電鉄、近鉄)の駅に近接し、周辺に大型の商店街や都市公園もある大規模な団地で、敷地面積は約4万1220u。敷地の用途地域は国道24号から25m以西が第一種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)、15m第一種高度地区、国道24号から25m以東が第二種住居地域(建ぺい率60%、容積率300%)、15m第二種高度地区)。
昭和33年度から39年度にかけて建設された京都市で最も古い公営住宅の一つ。古いものでは建設後約60年以上が経過し老朽化が進んでいることから、継続活用棟(51〜54号棟、71号棟、72号棟)を除き、建替えを計画。令和3年度に実施した民間活力導入可能性調査(担当はURリンケージ西日本支社(大阪市中央区))を踏まえ、PFI手法のBOT方式による建替えを想定している。
また団地内外の活性化を図るために、敷地の一部を多世代交流や次世代の居住促進につながる施設等の用地として活用する方向で検討を進めている。
検討する事業内容は、@市営住宅に係る施設整備業務(調査、設計、解体、建設、工事監理等)。51〜54号棟、71号棟、72号棟は建替え対象外A建設戸数は約142戸B入居者の移転支援業務C維持管理業務(10年間)D敷地の有効活用業務。
今後の予定スケジュールは、令和6年9月〜要求水準書及び実施方針案の作成、7年2月〜実施方針の公表、3月〜実施方針説明会の開催、7年4月〜特定事業の選定・入札公告、9月〜事業者の選定、11月〜基本協定の締結、12月〜仮契約の締結、8年3月〜事業契約の締結を目指す。
都市計画局は12日、京都市桃陵市営住宅団地再生事業に係るPFIアドバイザリー業務委託について、公募型プロポーザルで公告した。
業務内容は、民間活力の導入に関する財務、法務、技術等に関する総合的な支援を行うこと(▽要求水準書案の作成に係る実施手法、リスク分担等の検討▽要求水準書案の作成▽実施方針案の作成▽民間事業者の募集、審査・選定及び公表に係る支援)。
履行期間は令和8年3月31日まで。
予定価格は4000万円(税込)。
参加希望申出書の提出は7月22日まで。参加資格の確認結果は7月29日までに応募者へ書面で通知する。企画提案書の提出は8月5日まで。選定結果は8月23日までに応募者へ書面で通知する。
主な参加資格は、▽京都市の指名競争入札有資格者名簿に登録している者であること。ただし市の競争入札参加有資格者でない場合であっても、京都市競争入札等取扱要綱第2条第1項各号に掲げる資格を有するものである場合は当該プロポ等においては競争入札有資格者とみなす▽地方公共団体又は地方住宅供給公社(これらに準じる組織を含む)が発注する共同住宅の新築工事に係るPFI等アドバイザリー業務の受託実績。ただし当該業務のプロポの公告日前15年以内に業務を完了したものに限る等。
担当は京都市都市計画局住宅室すまいまちづくり課事業第一担当(рO75−222−3663)。