松山市は「城山公園(堀之内地区)第2期整備に伴う休憩所兼案内所ほか2施設新築工事設計業務」を矢野青山建築設計事務所(松山市)に委託した。公園北側に当たる2期エリアで休憩所兼案内所、展望台、井戸屋形を新築するため、設計などを行う。2025年2月19日までの履行期限で作業を進める。
休憩所兼案内所の規模は木造平屋73平方b程度。侍屋敷などがあるG地区に整備する。休憩所、案内所、ボランティアガイド控室、屋外便所などを配する計画。
展望台の規模は鉄骨造平屋36平方b程度。西之丸に当たるF地区内に整備する。園内を一望できるよう、今後 整備予定の眺望地に設置し、下部は四阿として使用することにしている。
井戸屋形の規模は木造平屋16平方b程度。F地区内に整備する。井戸は設計対象外で、史跡景観に配慮しつつ、復元建物と誤解されないような外観を見込む。
この他、業務では、設計対象外だが北御門広場のあるA地区に計画する屋外便所(木造平屋43平方b)の透視図(パースのみ)の作成を求めている。
2期エリアの対象は北側の未整備区域約6f。総合公園・歴史公園の他、学習教育や生涯学習の場、観光地、災害時の指定緊急避難所など、多面的な利用を想定した場所として整備中。松山城跡に触れる機会の創出、総合公園や歴史公園、学校教育や生涯学習の場、観光資産、緊急避難所といった多様な利用などを基本コンセプトに、幕末の土地利用に基づく地区区分(A〜I地区)を設定。侍屋敷、土塀、内堀などの位置が分かるように立体・平面表示するとともに、エントランス、案内所、眺望施設などを設けることにしている。
提供:建通新聞社