福島潟周辺整備促進協議会(会長・二階堂馨新発田市長)は10日、2024年度総会を新発田市月岡温泉で開いた。
会に先立ち、二階堂会長は放水路整備が90%まで進ちょくしているとし、「放水路のおかげでこの地域の安全が守られている。公共事業と政治の有り難みを感じる。一日も早く完了し、豊かな実りと災害が無い地域になることを祈る」と話した。続いて、地元選出の石井修県議は関係者に感謝の表した上で「ようやく到達点が見えてきた。終わり良ければすべて良し」、帆苅謙治県議は「水害に強い地域をつくりたい思いでやってきた。県予算は厳しいが安全・安心のために頑張ってほしい」と県側にさらなる協力を求めた。県からは土木部河川整備課の原田亮課長が「治水安全度は着実に高まっている。今後も(農地部の)県営かんがい排水事業と連携し、豊かな自然に配慮した安全な工事の進ちょくを図っていく」と述べた。議事では、24年度事業計画として関係機関が一体となって国および県に対し提案や要望活動をはじめ、事業の円滑な推進を図るため、関係地域住民への協力要請、啓発活動を展開することを確認。
引き続き、事業促進要望会が行われた。県に対して必要予算の確保や、地域連携の重要さなどを訴え掛け、県土木部が福島潟流域治水対策河川事業、農地部からは阿賀野川右岸地区の国営附帯県営かんがい排水事業と併せ行う農地防災排水事業の進ちょく状況や、今後のスケジュールが説明。その後、二階堂会長が県担当者、県議一人ひとりに福島潟および流入河川整備事業と、治水事業との連携を踏まえた国営附帯県営かんがい排水事業の早期完成、人と自然が共生できる自然環境に配慮した整備促進を盛り込んだ要望書を手渡した。