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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/07/11

【群馬】渡良瀬川河川事務所は江川橋の下部工を計画


国土交通省渡良瀬川河川事務所は、館林市が進めてきた木戸町と日向町を結ぶ江川橋の架け替え事業を受託、下部工(P1橋脚)工事を9月ごろに一般競争入札で公告する。工期は約9カ月を見込んでおり、余裕期間制度(フレックス方式)の活用予定工事となっている。工事規模については2億円以上、3億円未満としている。また、橋梁整備に伴う道路改良および取り付け道路整備は館林市から発注となり、早ければ9月ごろの指名競争を見込む。
新橋の橋長は77m。架設位置は、森の木排水機場の北側で、既存橋梁から南へ300mほどの位置。構造は鋼2径間連続鈑桁橋、橋台は逆T式、橋脚は壁式。橋台・橋脚ともに基礎は場所打ち杭を採用する。
既存橋梁は、車のすれ違いが困難だったことから、十分な幅員を確保する。詳細設計は橋梁コンサルタント(東京都中央区)が担当。
新橋の取り付け道路については県道足利館林線から西へ進み、新橋を経て多々良川の左岸側を通る市道までの約220mとなる見通し。右岸側は290mの取り付け道路を整備する。今回発注の道路改良および取り付け道路整備の延長は、現段階で調整中のため明らかにしていない。
22年度については用地測量業務を冨永調査事務所(高崎市)が手掛けた。江川橋の架け替えにおける新橋の詳細設計および取付道路、県道足利館林線との交差点、市道2級6号線への道路改良の詳細設計をもとに用地測量を行った。用地買収は23年度に実施し、ほぼ全ての用地買収が完了している状況となる。
1939年に竣工した江川橋は木戸町と日向町を結び、多々良川を跨ぐ。赤城神社(木戸町522)の南側を通る市道2級6号線の橋梁で橋長12・1m、有効幅員3・2m規模。単径間で、上部工の型式は不明。新橋の供用開始後、安全を確保するために既存の橋は解体する方針。
堤外地に立地しており、堤防の切り欠き部を取り付け道路が通るため水防上の課題となっているほか、橋梁本体も老朽化が著しいために架け替えを実施することとなった。
2020年度を初年度とする国土強靱化地域計画でも、治水施設の老朽化対策として同橋の架け替え計画が盛り込まれており、早期の架け替えが望まれていた。