横浜市教育委員会は、日限山小学校(港南区)と南舞岡小学校(戸塚区)の規模適正化に向けた両校の統合案について、検討部会からの了承を得た。新校の設置に当たっては、日限山小を内部改修して教室数を確保する方針。2026年4月の開校を目指して施工時期などを調整する。
南舞岡小(戸塚区南舞岡4ノ15ノ1)は1981年度に開校。一般学級児童数は2023年度現在で200人・9学級となっており、「小規模校」に該当している。近接地にある日限山小(港南区日限山2ノ16ノ1)は1974年度に開校し、一般学級児童数は417人・13学級。現時点では小規模校には当てはまっていないものの、将来的に児童数が減少していく推計だ。
対応策を検討するため、教育委員会からの諮問に基づいて「『日限山小学校・南舞岡小学校』通学区域と学校規模適正化等検討部会」を2022年度に設置。これまでに8回の会議を開いた結果、両校を統合して新たな学校を作る案を教育委員会が提示し、部会から了承を得た。新校の通学区域は日限山小と南舞岡小を合わせた範囲とする。
統合した場合に必要な教室数を25教室(個別支援学級6学級、一般学級19学級)と仮定。日限山小を内部改修した場合、最大29教室を確保できるという。
次回8月に開く9回目の会合では新校の名称案を検討するとともに、部会としての意見書案をまとめる予定。その後、意見書を横浜市学校規模適正化等検討委員会に提出し、同検討委員会が教育委員会に答申する流れとなる。
統合後の南舞岡小の土地・建物については、教育委員会だけでなく財政局や区役所などを交え、地域のニーズを考慮しながら利用方法を調査していく。
提供:建通新聞社