県河川砂防課は、国、県、秋田市などが連携して進めている古川流域の総合的な治水対策事業に関し、猿田川に建設する猿田川排水樋門の本体工(一般土木)を当初は8月に発注する予定だったが、9月末に公告する予定。概算工事費は2億8,000万円。秋田地域振興局建設部は11日、樋門の建設に必要な仮桟橋の一部工事(予定価格1億948万円)を公告したほか、ローラーゲートの製作・据付工事(鋼構造物、概算1億2,000万円)を8月下旬に公告する予定。
猿田川排水樋門は、猿田川から古川への背水を防ぐため、合流部の猿田川左岸(大野橋上流)に設置するもの。樋門断面は幅4.35m、高さ2.6m×2連で、ゲート形式は引上げ式ゲート(ステンレス製ローラーゲート)、計画流量は1秒あたり21㎥。樋門詳細設計はエイト日本技術開発がまとめた。
11日に秋田地域振興局が公告した仮桟橋は、古川から下流の猿田川に向かって設置する全長114mの桟橋のうち33.8m。上流側の設置工事は6月に板橋組(広光)と契約している。
8月下旬に同振興局から公告するローラーゲートの製作・据付工事は18カ月の工期で、今年度から7年度にかけて工場製作など、7年度に据付・試験等を実施予定。9月末に河川砂防課が発注する本体工は17カ月の工期を見込んでおり、土留工、地盤改良工、本体工、上屋設置工を実施する。供用開始は8年度の予定。
古川流域の総合的な治水対策は、秋田市(建設部、上下水道局)、県(河川砂防課)、国(東北地方整備局秋田河川国道事務所)が連携。大雨の際に浸水被害が頻発している古川流域の総合的な治水対策として、排水機場やポンプの建設、河川防災ステーション整備などの対策を推進している。
提供/秋田建設工業新聞