県土整備部は2024年度上半期(9月末)の執行目標を70%に設定した。工事と委託を合わせ200億円超を発注する格好で、すでに6月末までに115億円(39%)を発注しており、順調にいけば7―9月期に88億円あまりを追加執行する。
「6月補正」が成立し、24年度の実質的な当初予算が固まったことを受け、部内で執行方針を確認した。
各県土事務所、局の事業量や発注工種・ランクを勘案し、上半期の執行目標を例年並みの70%程度に掲げた。前年度の上半期実績は72・8%。
24年度の同部予算は494億8000万円あまりで、前年462億1000万円に比べて7・1%増。うち工事費は244億8000万円(前年235億円)、委託費は48億7500万円(同47億円)を盛り込んだ。
6月末現在の執行率は39・4%。工事は97億円、委託は18億円の発注を終えた。今年度の発注は、これら通常予算に加えて、引き続き前年度からの台風7号災害の本格復旧工事が重なる。
同部は執行方針について、「今年度も発注時期の平準化に努める」(技術企画課)と話しており、ゼロ県債を積極的に活用するなどして年間を通じて切れ目のない発注を目指す。
近年の予算規模は、前年度の国補正予算を絡めた「14カ月予算」でみると、24年度が667・4億円、23年度631・4億円、22年度661・5億円で推移。24年度は過去5年間で最高水準となっている。
日刊建設工業新聞